K-Hiroの気まぐれ写真館

スマホのおかげで写真はものすごく身近なものになりました。どこでも誰でもいつでも、誰かが写真家でカメラマンという時代にあえて、もう少し一歩踏み込んで写真を撮ってみたいと思うようになりました。追及すればするほど奥深い写真の世界。無限にある表現で記憶を記録していけたらと思います。

植村直己さんが使われたNikonF2

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日本を代表する冒険家、植村直己さんの名前を知らない人も世代的には出てきているでしょうか。日本人初のエベレスト登頂、世界初の五大陸最高峰登頂、北極圏12,000キロ犬ぞり単独走破、犬ぞり単独行による北極点到達成功など、1984年に自身の誕生日2月12日にマッキンリー(現在名デナリ)で冬季単独登頂をされた直後2月13日に下山中消息を断たれました。同年、数々の功績によって国民栄誉賞を受賞されました。他にも語り出したらキリがないですが、人情味のある優しい笑顔で多くの人に愛された冒険家でした。

1970年代当時、厳寒の環境で確実に動作するのはNikon製だったらしいです。

宇宙でもNikonのカメラは使用されているそうです。Nikonの頑丈性は宇宙でも信用されているようですね。

そしてF2なんですが、特別仕様のチタンパーツ仕様です。植村スペシャル。

駆動系には特殊耐寒オイルを使用。技術者が15分しか居られない耐寒室でマイナス50℃前後で適正になるように調整。カメラの上部、底部、ペンタ部、エプロン部のカバーをチタン製に換装。犬ぞりでの激しい衝撃を想定して衝撃テストは大井製作所の階段から転がり落として行ったとのこと。

このあたりの体当たり感は腕時計のG-SHOCKの開発話を思い出しました。

植村さんは北極点犬ぞり単独行で使用されました。

レンズフードのボロボロ感が冒険の激しさを物語っていますね。

レンズは28-45mm f4.5

こちらも低温下でもスムーズに動くように調整されていたとのことです。


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